

栄養
主成分のでんぷんは粒子が小さく、消化がいいといわれる。ビタミンCを多く含む。
さといものぬめりには、胃腸を守り、たんぱく質の消化・吸収を助け、免疫力を高める効果もあるとされている。
栄養成分(〈生〉1個50gあたり)
エネルギー | 27kcal |
水分 | 42.1g |
たんぱく質 | 0.8g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 6.6g |
カリウム | 320㎎ |
リン | 28㎎ |
食塩相当量 | 0g |
栄養成分(〈水煮〉1個50gあたり)
エネルギー | 26kcal |
水分 | 42.0g |
たんぱく質 | 0.8g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 6.7g |
カリウム | 280㎎ |
リン | 24㎎ |
食塩相当量 | 0g |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース 」を参考に里芋(いも及びでん粉類/<いも類>/(さといも類)/さといも/球茎/生)と(いも及びでん粉類/<いも類>/(さといも類)/さといも/球茎/水煮)50gあたりの値を記載しております。
旬
8~10月ごろ
選び方
皮が茶褐色で湿り気があり、全体にふっくらとしているものが良い。
洗うと風味が落ちるため、できれば土がついているものを選ぶ。
皮をむいて販売されているものは、傷みやすいので早めに使い切る。
保存
低温と乾燥に弱いので、冷蔵庫に入れない。紙袋に入れるか、新聞紙に包んで、日の当たらない涼しい場所に保存する。保存に最適な温度は10度~20度前後。
蒸して皮をむいた状態で保存容器で冷凍すれば2~3週間はもち、煮物や汁物に冷凍のまま利用できる。
重さの目安
中1個で50g
調理のポイント
さといもは皮のまま蒸すとぬめりが出にくいので、すべらないので皮がむきやすい。
ぬめりで手がかゆくなることも少ない。
【低たんぱく食品をお使いの方へ】
カリウムの含有量がイモ類の中でトップレベルだが、冷凍さといもだとカリウムが170㎎まで値が下がる。そのため、生を調理するよりも冷凍さといもを調理する方が、カリウムの値は低いし扱いやすいのでおすすめ。

【低糖質の食品をお使いの方へ】
さつまいもやじゃがいもなどのいも類の中ではカロリー・糖質ともに低く、さつまいもと比較すると半分以下。さといもはいも類の中では特にヘルシーな食材。
さといもの特徴であるぬめりは、さといもに含まれる食物繊維・ガラクタンによるもので、ガラクタンは、免疫力を向上させる効果に加え、がんの進行抑制の効果等も期待できるといわれている。
イモ類の中でカリウムの含有量がトップレベル。カリウムはナトリウムを体外に排出しようとする働きが活発になるため、塩分の取りすぎを防ぐことができる。高血圧予防やむくみの解消に繋がるといわれている。



考文献:田口成子(2016).『世界一わかりやすい!料理の基本』.主婦の友社