

栄養
食物繊維が多く含まれ、ビタミン類やミネラル、ビタミンB1やカルシウムが多く含まれている。
また、セロリの香り成分にはイライラを抑えたり、食欲増進の効果があるといわれるアビオールが含まれる。
―豆知識 ビタミンB1についてー
糖質を燃やしてエネルギーに変えるときに必要なビタミン。
ビタミンB1が不足すると、食欲不振、疲労、だるさなどの症状が現れる。
ビタミンB1は水溶性のビタミンなので汁物としての調理もおすすめ。
―豆知識 カルシウムについてー
カルシウムは、骨や歯の形成に必須のミネラル。
健康な骨を維持するためにも生涯を通じてカルシウム摂取の心掛けが必要。
カルシウムは神経活動にも重要な役割を担っており、
血液中のカルシウム濃度が下がるとイライラしやすくなる。
栄養成分(〈生〉100gあたり)
エネルギー | 12kcal |
水分 | 94.7g |
たんぱく質 | 0.4g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 3.6g |
カリウム | 410㎎ |
リン | 39㎎ |
食塩相当量 | 0.1g |
※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース 」を参考にセロリ(野菜類/セロリ/葉柄/生)100gあたりの値を記載しております。
旬
晩秋から春にかけて
選び方
葉が生き生きとしてつやのあるものが新鮮。
茎は太く、平らなものよりも、丸くつぼまっているものがよい。
保存
冷蔵庫に入る長さに切って、ポリ袋に入れて野菜室に保存する。湿らせたキッチンペーパーを敷いた密閉容器に入れておくと、切り口や葉が乾燥せず、長めに保存できる。
重さの目安
1本100g
下ごしらえのポイント
茎を葉の部分のつけ根から折って葉と茎に分ける。
折ったところに筋の先端が見えるので、包丁で持ち上げるようにして、スーっと引っ張ると筋が取れる。
葉も無駄なく使い切る
セロリの葉には栄養がたくさん詰まっていて、香りも豊かな部分なので、捨てずに使い切るとよい。繊維を断つようにしてこまかく刻み、香りを生かすために短時間加熱で炒めると、量が多くてもおいしく食べられる。
【低たんぱく食品をお使いの方へ】(食事療法をされている方へ)
セロリにはカリウムが豊富に含まれている。カリウムは水に溶ける性質があるので、水にさらしたり、茹でたりすれば、調理前の1/3~2/3に減らすことができるといわれているため、カリウム制限がある方は茹でてから食べるとよい。また、カリウムは食物の細胞の中に多く含まるため、野菜を薄く・小さく切ることで細胞が壊れ、カリウムが流れやすくなる。
〈調理例〉炒め物・刻みセロリのチャーハン・ミネストローネ
【低唐質の食品をお使いの方へ】
セロリは約95%が水分で、残りの5%にさまざまな栄養が詰まっているヘルシーな食材。
ほかの野菜に比べて、低カロリー・低糖質な野菜であるため、ダイエットや糖質制限をしている方におすすめ。
〈調理例〉ピクルス・ポトフ・エスニックサラダ



参考文献:田口成子(2016).『世界一わかりやすい!料理の基本』.主婦の友社